京阪のダイヤ解説③ 京阪線の各駅の解説-京都編
京阪線各駅の解説
京阪の駅解説の続きで今回は京都編です。前回(大阪編)を未読の方はこちらからどうぞ。大阪編と同様でダイヤと関係ない記述が多めになります。
KH-25橋本
駅周辺は静かな住宅街で、利用客数は少なめですが、駅周辺は最近少し開発されているようです。京阪線としては京都府西端の駅で、ここから八幡市に入ります。ほぼ全線において沿線に住宅が途切れない京阪線においては唯一の秘境感が漂う駅です。
KH-26石清水八幡宮
八幡市の中心駅で、ケーブル線と接続しています。つい最近改名された駅で、2019年9月30日までは「八幡市」という駅名でした。急行が停車しますが利用客数は多くありません。大阪に移動する八幡市民は、車等で樟葉まで行き、樟葉から京阪に乗るという方も多いそうです。駅の近くでは桂川・宇治川・木津川の合流ポイントがあります。また、駅は男山に面しています。川と山に挟まれ自然を感じられるエリアです。
KH-27淀
ここから京都市に入ります。周辺は住宅街です。駅前に京都競馬場があり、競馬開催時は競馬客で賑わう駅です。当駅と次の中書島は4.4kmの距離があり、京阪線の1駅間としては最長の距離となっています。
2面4線の高架駅で、一部の普通や準急などが当駅で特急や通勤快急などを待避します。淀車庫とも繋がっており、京都・大阪両方面からの始発、終着列車が多数設定されています。乗務員交代も行われる駅であり、運行上重要な駅です。基本的には準急と普通しか停車しませんが、当駅を始発、終着とする急行は停車します。また、競馬開催時には急行や快速急行が臨時停車することもあります。
KH-28中書島
京都伏見の玄関口となる駅です。宇治線との分岐駅でもあります。また、小さいながらもバスターミナルを持っており、多方面の客が行きかう駅です。しかし、駅周辺は住宅が多めで、特に栄えているという印象はありません。利用客数は特急停車駅の中では最も少ないですが、乗り換え客はかなり多いため、乗り換え性能に特化した駅と言えます。
3面4線の地上駅で、基本的には2線を本線が、残る2線を宇治線が使用します。本線大阪方面と宇治線は同じホームのため、対面乗り換えが可能です。宇治線は主に本線の特急との接続を重視したダイヤになっています。また、乗務員交代が行われることも多く、淀と同様で運行上重要な駅です。
過去には本線と宇治線を直通する列車もありましたが、現ダイヤの定期列車では設定されていません。
KH-29伏見桃山
伏見区の中心駅で、駅のすぐそばには商店街があります。伏見観光にも便利な立地です。また近鉄京都線の桃山御陵前駅も至近であり乗り換え可能です。さらにJR奈良線の桃山駅も一応ですが徒歩圏であり、京都市南部の重要エリアの一つです。
特急が停車する隣駅の中書島や丹波橋よりも栄えていますが、様々な経緯で中書島と丹波橋には特急が停車しましたが、当駅は急行すら停車しないため、少々ちぐはぐな感じになっています。
KH-30丹波橋
近鉄京都線の近鉄丹波橋との接続駅です。当駅も近鉄も特急が停車し利便性が非常に高い駅ですが、周辺はバスすら来ない閑静な住宅街となっています。中書島同様乗り換え特化の駅と言えます。ちなみに京都府内では祇園四条と並んでトップクラスの利用客数をほこります。
2面4線の橋上構造の駅で、緩急接続可能です。ほぼ終日に渡り特急と準急または普通が接続します。
KH-31墨染
周辺は住宅街です。当駅付近から東福寺あたりまで疎水と並走します。西に行くと近鉄伏見駅、東に行くとJR藤森駅があります。あえて乗り換えで使うほど近いわけではないですが、当駅付近に住む方は目的地に応じて使い分けができて便利でしょう。
KH-32藤森
周辺は住宅街です。駅の真上に名神高速が通っています。深草に停まる高速バスを使う場合は当駅から乗り換えで向かうこともあるでしょう。
周辺は住宅街です。駅名からも分かりますが学生の利用客が多いです。北東に数分歩けばJRの稲荷駅にも行けます。
2面4線の構造で緩急接続可能ですが、当駅には各駅停車と、実質各駅停車の準急しか停車しないので緩急接続はありません。朝夕夜などは普通や準急が通過列車の待避を行う場合があります。
KH-34伏見稲荷
伏見稲荷大社の最寄り駅です。JRの稲荷駅の方が近いですが。利用客数は京阪本線の中でもかなり少ない部類だったのですが、ここ数年でインバウンド需要の高まりから利用客数が倍増しています。しかし、コロナの影響でまた減るかもしれません。
急行が停車し、年始は大勢の参拝客で賑わいますが普段は静かな駅です。一部列車は龍谷大前深草での追い抜きを利用して、急行と準急または普通が方接続しています。
KH-35鳥羽街道
周辺は住宅街です。利用客数は本線内でトップクラスに少ないです。すぐ隣にJR奈良線が走っていますが、駅は設置されていません。
KH-36東福寺
周辺は住宅が多めです。東福寺の最寄り駅で、特に秋は観光客でにぎわいますが、実は東福寺自体は隣の鳥羽街道の方が若干近かったりします。JR奈良線との接続駅でもあり、主に京都駅に行くための乗り換え客が多いです。
JRはみやこ路快速が停車しますが残念ながら京阪は優等種別が停車していません。当駅は7両編成分しかホーム長がなく、8両で運転している特急が停車できないことがその要因の一つとされています。
KH-37七条
京都市中心部の玄関口で、三十三間堂や京都国立博物館の最寄り駅です。快速特急洛楽も停車しますが、乗り換え路線はなく利用客数もそれほど多くありません。西に10~15分ほど歩けば京都駅に行くことができます。最近では七条と京都駅を結ぶステーションループバスも設定され、京阪によって盛んにアピールされています。
KH-38清水五条
京都市中心部の駅ですが、利用客数は多くなく特急や快速急行は通過します。駅名の通り清水寺の最寄り駅ですが、当駅から歩くと25分ほどかかります。京都駅や河原町から行くのであればバスの方が便利です、と言いたいところですがバスも超混雑に遅延多発のため、何とも言えない感じです。
KH-39祇園四条
京都市中心部の中でも特に中心の駅その1です。利用客数は京都府内の京阪の駅ではトップクラスです。隣の三条駅とともに観光、ショッピング、娯楽等幅広い用途で利用される駅です。また、公式には案内されていませんが、阪急の京都河原町駅とも乗り換え可能です。当駅を利用して京阪阪急間を乗り換え利用する方も多く見られます。
駅は地下にあり、1面2線の島式ホームです。もちろん全営業列車が停車します。大阪方面に向かう場合、特急は出町柳や三条からの利用客で座席が埋まってることも多いのが難点です。
KH-40三条
京都市中心部の中でも特に中心の駅その2です。観光、ショッピング、娯楽等幅広い用途で利用される駅で、利用客数もかなり多いです。地下鉄東西線と接続しており、京都市内の移動の要所の一つとなっています。また、地下鉄東西線に乗り入れしている京阪京津線を利用することで、大津にも出られます。
駅は地下にあり、2面4線の島式ホームで、全営業列車が停車します。多くの特急が当駅で準急や普通と緩急接続しており、主に神宮丸太町の利便性をフォローしているほか、停車時間を調整することで容量の少ない出町柳の折り返しをパンクさせない役割も果たしています。また、三条駅自身も留置線があり折り返しが可能となっています。
京阪本線は当駅までですが、ほとんどの列車が鴨東線に入り出町柳まで運転されているため、実質的には本線・鴨東線は一体化されています。駅の案内や駅員さんのアナウンスでも鴨東線と案内されることはほぼありません。
KH-41神宮丸太町
鴨東線唯一の途中駅です。少々距離がありますが平安神宮の最寄り駅です。特急や快速急行が通過しますが隣の三条での緩急接続により利便性はフォローされています。利用客数は多くはありません。神宮丸太町または出町柳を利用する場合、60円の加算運賃が課せられます。
KH-42出町柳
京阪の実質的なターミナル駅で叡山電車と接続しています。また、京都市北部へのバスでのアクセスの玄関口にもなっています。駅周辺は住宅が多めで比較的静かです。利用客数は三条よりも多く、侮れない数となっています。利用客は学生が多いことが特徴です。
1面2線の構造で、大阪方面に留置線が1本あります。2線しかなく列車容量が少ないため、ラッシュ時などは一部の列車を三条折り返しにすることでパンクを防いでいます。
以上、京阪各駅の解説京都編でした。